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思想家T氏が語る
(ビジネスアワーの徹底)
2007.8.16


——  先生、今日は遅くなって申し訳ありませんでした。お待ちになりましたか?
 うむ。何かあったのかね?

——  出掛けに、取引先から電話がかかってきて捕まっていました。
 そういうことか。やっぱり法律で定めるしかないな。

——  何をですか?
 ビジネスアワーをだ。平日の9:00から5:00を標準ビジネスアワーと法律で決めるべきだ。

——  まあ、わざわざ法律で決めなくても、実態はそんなようなものだと思いますが。
 そして、ビジネスアワー以外に業務の電話をかけるのは禁止するべきだ。

——  なるほど、それはいいですね。すると、違反者には、先生お得意の、懲役ですか?(笑)
 いいや、電話をかけられないようにしてしまう。NTTの電話にはそもそも事務用と家庭用がある。せっかくだからこの種別を活用して、事務用の電話は、ビジネスアワー以外には発信も着信も出来なくしてしまう。110と119は例外で。

——  それは完璧ですね!携帯電話の事業者にも事務用と家庭用を区別するよう、電気通信事業法を改正すればいいですね。
 そして、たとえばビジネスアワーの終わりぎりぎりに取引先に電話して、暗に残業を強いるような依頼をすることも禁止である。この時間に「明日の朝までに」と依頼をかければ、残業するしかないことは明らかである。休日出勤や家での持ち帰りの仕事が発生することが容易に予測できるような依頼も禁止である。ま、これは懲役の抑止力にたよるしかないな(笑)。

 ビジネスに於いて、対等な関係は多くないのである。殆どの場合、どちらかが客でどちらかが業者だ。取引継続に関わるとなれば、無理を聞かざるを得ない。そこを、法律と通信システムで守るのである。当然、業者間だけではなく、一般消費者と業者でも同じだ。客だからと言ってビジネスアワー以外に無理を言うのは禁止である。

——   しかし、標準のビジネスアワーに合わせることが不可能な業種もあるのではないですか。サービス業や、店舗での物販などは、大体無理だと思います。
 当然、規制はオフィスワークに限らず、飲食・物販・建設・介護など全ての業種に適用する。だが、いくつかの業種は、特定業種として法律に定め、ビジネスアワー以外でも業者が掲げる営業時間内に終わるような仕事を依頼することは認めても良いだろうな。

 たとえば、宅配ピザ屋に夜の8時に注文するのも、チラシに掲げる営業時間内であるならば、おとがめ無しだ。旅客運送や、飲食店に宿泊施設、美容室や託児所等も、一般的なビジネスアワーからずれることを許さないと、存在意義が薄れてしまう。建設業も、朝早くにシフトできて良いだろう。

——   でも、そこまでやって、何か社会に影響がでませんかね?
 当然、出る。様々な締め切りが間に合わなくなるだろう。荷物の配達日指定はアテにならなくなるし、店頭では商品が品切れが続出、書籍も発売日が遅れたり、間に合わずに真っ白のページが増えたりとか。新築の家は予定の日には竣工せず、映画もテレビも予定に間に合わずに放映日延期が続出だろう。発電所の建設が間に合わず大停電もあり得る。

 だが、それがどうしたというのか。皆がいっそう自分の時間をゆっくりもてるようになる。それに、ビジネスアワー内になんでも終わらせる効率化のノウハウだって溜まってゆくはずだ。



削除希望 さんのコメント:
論外!(現代社会は時間との戦いです) No.7
無冠の文化人  さんのコメント:
小泉改革は世界標準への同調だったが、これはまた超ローカル基準への逃避ということだろう。鎖国をしなければ日本は滅びるよ。もっとも江戸時代に経済を戻すというなら納得がいくが。 No.6
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