解散宣言・「正しい日本語を守る会」
受注
2005.8.30
 改めて書かれれば、なるほど当然そうだと思われる内容だろうが、現実としては間違えて使われているのに気づくことがけっこう多いので、取り上げることにする。

 注文を出すことが発注、注文を受けることが受注である。



 ところが、顧客に対して「ご注文下さいましたら」「ご発注頂けましたら」と言うべき場面で「受注を頂ければ」と言うのを、私はこれまで何度か目にして来た。または、「○○さんから受注した」と言うべきところを「○○さんに受注を頂けました」と表現するなどだ。これらは誤りと言って良いだろう。

 「受注」という言葉を好んで使う人種は、「注文」という言葉をほとんど使わず、それに代えて「受注」という語を使う傾向があるように思える。しかし、「受注」は「注文」のかしこまった表現ではない。

 議論の分かれるところだろうが、「今日は4件の受注があった」も、「今日は4件の注文があった」か「今日は受注は4件でした」のどちらかに言い換えるべきではないかと思う。

 ところで、「発注する」は「注文する」と言い換えても意味が同じだから不思議だ。もしかすると、上の図にはあのように書いたが、「発注」「受注」を「発注する」「受注する」という形で使うのも不適当なのかも知れない。「受注後」「発注処理」などの形で動作を名詞的に表現する必要がある場合のみに使うべきものだと考えた方が自然にさえ思える。

【免責】このページは、筆者の考えで構成されているものに過ぎません。筆者は国語の専門家ではないこと、記述の正当性は何ら検証されていないこと、記述を参考にしたり転用したりした結果について責任を持てないことをお断りしておきます。
YUKA さんのコメント:
私は筆者の意見に賛成です。一般に広く使われているから正しいという判断には矛盾が有ります。理論としての正論を述べているかたに対し、勉強不足だとの罵りを平気で行う方々こそ、ビジネスマナー不足ですね。もっとお勉強なさったらいかがでしょうか?筆者は雑音を気にせず、正しい日本語論、引き続き提供してください。期待しています。 No.19
喝! さんのコメント:
明らかに社会勉強不足 No.18
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