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解散宣言・「正しい日本語を守る会」
万障お繰り合わせの上
2004.5.20


 「万障お繰り合わせの上、ご出席下さい」
 「万障お繰り合わせの上、ご参加下さい」

 この表現は飲み会・パーティーなどの招待で、よく使われる。ためしにWeb上で全文検索してみると、かなりの数が出てくる。だから、これから述べるのは、定着した慣用表現に対する私的な意見であり、日本語の誤用うんぬんと言いたいわけではない。

 というわけで、私はこの表現は失礼だと思うのだ。

 「万障繰り合わせる」というのは、文字どおり、他の用事があってもむりやり都合をつける、ということだろう。要は「最優先で来い」ということなのだ。

 この考えは、“招待”という行為とはおよそ縁遠いものだ。「万障繰り合わせる」という表現から連想するべきものは“召集”ではないだろうか。会議その他で“召集”をかけるときに使うのが本来あるべき用法だという気がしてならない。

 「招待」する側から最大限期待できるのは、「ぜひともご参加下さい」「ご都合が付けばぜひいらして下さい」という程度だろう。万障繰り合わせるかどうかは、招待された側が判断して行うことだ。また「……の上」という表現も私は非常に引っ掛かる。「万障お繰り合わせ頂き、ご出席下されば幸いです」ならまだ分かるが、「お繰り合わせの上」とは何ごとかと思う。そこまで口出しする権利があるのか、という思いだ。



【免責】このページは、筆者の考えで構成されているものに過ぎません。筆者は国語の専門家ではないこと、記述の正当性は何ら検証されていないこと、記述を参考にしたり転用したりした結果について責任を持てないことをお断りしておきます。
大芝智和 さんのコメント:
むしろ「万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ、幸甚でございます」ならいいのでは No.84
背徳の賢者・ルオン さんのコメント:
 我が業界において、カンファレンスの案内は至極当然のごとく、『万障お繰り合わせの上ご参加ください』という文面にございます。・・・まあ、カンファレンスとは勉強会、現在の医療の最先端を発表してやるから来い、というニュアンス、確かにございます。 このような文面は、一様にして上から物事を見ている者共が考えるもの、致し方ないかもしれませんな・・・。 No.83
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