迷いクジラが救出の小型船に接触、漁師1人が死亡
2007.3.15
迷いクジラが救出の小型船に接触、漁師1人が死亡
  クジラを救出するため、地元漁協の小型船(全長6・5メートル)などが出港し、午後3時20分ごろ、漁師らがクジラにロープを巻きつけてタグボートで引航しようとしたところ、クジラが暴れて小型船に接触、乗っていた漁師ら3人が海に投げ出された。小型船は転覆した。
 2人は近くの船に救助されたが、漁業山本宣行さん(58)が行方不明になり、約2時間後に引き揚げられたが、死亡した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070313it12.htmより
 どういうわけだか知らないが、テレビニュースはことさら、動物救助モノの話題が大好きである。昨年に至っては「崖っぷちイヌ」なんていうのまで話題になった。

 だが、今回のニュースは、そんな呑気な話題とはだいぶ違う。何せ、死者が出てしまったのである。

 考えてみれば、漁師がクジラを助けるというのは、奇妙な話である。漁師は、魚を獲るのが仕事であり、本来は助けるのが仕事ではない。(クジラは「魚類」ではないかもしれないが、それはこの際関係ない。イカやカニだって魚類ではない。)

 かつての日本であれば、クジラを獲るのも漁師の仕事であったのだ。因って、時代が違えば、こんな漁港に近い場所にクジラが迷い込んで来たなら、漁に行く手間が省けたとばかり喜んで、たちどころに獲って祝杯を挙げたとも考えられる。

 だが、捕鯨取締条約のせいで、クジラを獲るわけにはいかなくなった。しかし、クジラに漁港近くで暴れたり死んでしまったら、大変である。駆除するわけにいかぬのなら、排除するしかない。つまり、仮に救出する気がなかったとしても、排除のために同じく危険な作業を行う必要があっただろう。

 そう考えると、今回不幸にも死亡した漁師は、条約の犠牲者と言えるのかもしれない。


匿名希望 さんのコメント:
絶滅の危険にない種のクジラを取れば良いでしょう。 No.8
日葡二亜日本 さんのコメント:
このトピックといいここのコメンテーターといい、捕鯨禁止になった背景というものの理解がないのは話にならない。
絶滅の危険にあるものを商用として捕りまくることの愚かさを考えてもらいたいものだ。
(商売上の理由だけで禁止を叫んでいない)
過去に絶滅した「ニッポニアニッポン(日本朱鷺)」の実例もある。
(着物を売るために日本朱鷺をとりまくった挙句に絶滅)
No.7
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