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思想家T氏が語る
(医療制度改革の行き着く先は安楽死である)
2001.12.9


—— 今回の医療制度改革、小泉首相は「三方一両損」を貫き通したと言っていますが、先生はこの改革をどう評価されますか。
 三方一両損? まやかしだね。患者負担は2割から3割に増えても、診療報酬の下げは2.7%。その実施のメドもたっていないじゃないか。2割から3割に増えるというのは、1割増えるのではない。5割増えるのだ。今まで800円で済んでいた病院代が1,200円になるということだ。

—— なるほど、三方一両損と言っても、小損に多損、損にもいろいろありケタが違うと言うことですね。
 いや、それは数字の話であり、そもそもこんなものは制度改革でも構造改革でもない。医療保険は今のままだと2002年か2003年に破綻すると言われているが、どんな制度を作ったって、破綻するよ。いずれはね。かけても良い。

—— といいますと? 先生は、どのようにすれば良いとおっしゃるのでしょうか?
 老人の医療費というのは増える一方、これは保険制度の問題ではない。一個人の問題としてもそうだ。医療技術は進歩する一方で、寿命はどんどんのびる。これは、一生のうちで病院にいる時間が増えるという意味だからね。

 このまま寿命が150才ぐらいにのびて、80才からは病院暮らしだとしてみなさいよ。そうすると、80年間で老後の70年間の医療費をかせがなきゃいけない。この傾向はどんどん高まっていくだろうね。そのうち、「働くこと」は「自国の老人と自分の老後の医療費を稼ぐこと」と同義になる。人口の50%が病院で生活し、残りの20%ぐらいは病院で働くことになってもおかしくない。

 これを抜本的に解決するのは、自ら寿命を決めて命を絶てる、安楽死を法制化する以外にないんだよ。これには倫理の転換が必要だから、なかなか難しいがね。

 私が言っているのは、オランダの安楽死とは違うよ。生きながらえることの出来る病気でも、安楽死を選べるようにしなくてはいけない。安楽死を法制化するような倫理の転換をして踏み込むには、一度、医療制度と福祉の破綻を経験を踏まないと乗り出せないだろう。だから、どうしても、やっぱり医療制度はいったん破綻を見ることになりそうだ。

匿名希望 さんのコメント:
安楽死制度は郵政民営化などより、
はるかに真面目に考えなければならない事だと思う。
政治家は「何が本当の人権なのか?」という事をもっと真剣に考えるべきだ。
もはや奇麗事で済まされない事態になっている事を国は本当に分かっているのだろうか?
No.6
匿名希望 さんのコメント:
生きたいとは思う。
でも生かされたくはない。
強制的に生を永らえさせられるのなら、死を選べることも必要ではないか。
無論慎重に討議されるべき問題だが。
No.5
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