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あなたの頭が悪い可能性や、参考書の書き方が悪い可能性も考えられますが、共に問題がなかったとしてもこういうことは起こります。概して学習というものは、そういう要素を持っていることが多いと言えます。
参考書を最初のページから順に学習し、必ず理解してから次に進むようにしていれば、参考書がきちんと書かれている限り、理解できるでしょうか。それは、Aを理解すればBが理解でき、Bが理解できればCが理解でき、Cが理解できればDが理解でき、……、という前提が成り立つ場合の話です。
しかし、多くの分野は、そういうようにはできていません。Aを理解すればBが理解でき、Bが理解できればCが理解できるものの、Aを理解するにはCを理解している必要がある……そんな関係にある場合もあるのです。
ですから、どんなに工夫して書かれた参考書でも、こういう関係にあるものを順を追って説明することはできません。読者は「あれ、これはまだ出てきていないぞ」と思ってしまうのです。「ずるいや、この本。元々知ってる人しか分からないように書いてある!!」こう思ってしまう人は、常に学習という行為に壁を感じて、限界を超えられない人間となっていきます。
では、こういう場合はどのように学習すればよいのでしょうか。分からなくても読み進め、学習を続けることです。そして、ある程度読み進んだら、また元のところに戻ります。そうして、何度も読み進めては、戻る。これを繰り返します。こうするうちに、自然と分かるようになります。300ページの教科書を1回読んだだけでは理解できません。延べ1000ページを読むぐらいの気持ちで臨む必要があります。そうするうちに、「何も分からないレベル」から「A→B→C→Aが理解できるレベル」に飛躍移行できるようになります。これが、「今までの疑問が氷解した」と感じる瞬間です。
それでも納得できない人もいるでしょう。「一度読んで分からないものが、何度か読んだからといって分かるわけがないじゃないか」と思う人は、多分、段ボール箱のふたを図のように、粘着テープを使わない方法で閉じることができない人です。