Q
私の子供は泣き虫で、転んでも泣くし、私が叩いてもすぐ泣きます。この泣き虫は何とかなりませんか。
A:
当然、痛いから泣くのです。それを「泣き虫だ」というのでは少々お子さんがかわいそうです。
元来「痛み」に対する敏感さは、人それぞれです。全く同じ程度のケガでも、うんと痛がる人と、ケロッとしている人がいます。これは、弱虫とか泣き虫とかいう問題ではありません。
例えば、「辛さ」に対する敏感さが人によって違うことは、納得しやすいかもしれません。同じ辛い料理でも、全く平気な人と、辛くて食べられないという人がいます。これは弱虫とか我慢強いとかいうレベルの話ではありません。
痛みに対しても、これは当てはまります。しかし、これは外部から測定することができません。今までに上腕を骨折した人どうしに尋ねれば、痛みに敏感な人も鈍感な人も、「あのときほど痛かったことはなかった」と言うでしょう。おそらく痛みは、皮膚をちょっと掻いた程度から、断末魔の様な苦しみまで、一連の“痛さ度”で表せる性質のものです。ズキズキ、ヒリヒリといった痛みの方向性は多様であっても、苦痛度に対する数値化は可能です。ですが、同じ“痛さ度80”に該当する痛みに対する感じ方そのものが人によって違うのです。
プロレスラーは流血しながら試合をしますが、私なら耐えられそうにありません。プロレスラーの要件の一つは、痛みに鈍感であることかもしれません。紙切れで指に切り傷を作った時の痛みに対する感じ方も人それぞれです。ケガをしないようにいつも注意している人は、臆病なのではなく、人一倍痛みに敏感で、過去にケガをした経験から来る痛みへの恐怖が、他の人の想像も着かない程なのかもしれません。
ですから、お子さんが「痛い」と訴えているのに「痛くありません!」などと否定せず、ぜひ哀れんであげて下さい。
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